Z空調は少ない台数のダイキン製埋め込み式大型エアコンで冷やした空気をダクトを通して各部屋に供給することで、家の中を平均的に涼しくしてくれます
エアコンの台数が少ないため、フィルター掃除・メンテナンスする数が少ないところが特徴です
24時間換気する機器に第一種換気を採用しているので、外気温を80%室温に近づけてから取り入れることができるので節電効果や家庭特有の匂いなどを解消することができます
換気のために窓を開けたりする必要はないですよ!
- Z空調について
- Z空調の冷房運転するときのタイミングと設定温度の目安
- 梅雨の季節の湿度対策について
- 各部屋にある冷房運転のときの吹き出し口の向き
- Z空調の冷房運転は体感が暑いのか
- Z空調のダクト内のカビは発生するのか
- Z空調の冷房運転の電気代について
今回はまとめ記事です。特に気になった内容がある場合は詳細記事を合わせて載せているので、そちらに飛んでいただくと詳しい内容を確認することができます
Z空調とはローコストな全館空調システムのこと
Z空調とは、ダイキン製の埋め込み式エアコン・協立エアテックと桧家住宅が共同開発をした快適空間ココチ・桧家住宅が設計した短めのダクト3つ揃ったことで可能となったエアコンのエネルギー効率の高い全館空調のことです
エネルギー効率が高いためエアコンの電気代が全館空調の中でも安い傾向にあるのですが、さらにエアコンが従来の全館空調と違い特注品ではなく既製品を使用しているので設置する初期費用も100万程度に抑えることができました
白いフワフワはアクアフォームで、気密・断熱に優れているから室温を外に逃がしにくい作りになっているよ!
ココチEシステムには外気が入るので、機器に取り入れる前に洗濯ネットのような素材の防虫ネットと砂埃などを取り除くことのできるフィルターが取り付けられています
フィルター標準だと砂埃などを取り除く程度ですが、別売りの高性能フィルターを購入すると花粉・PM2.5などの侵入を抑えることができるのも魅力の1つです
【関連記事】Z空調の仕組み画像付きで解説します
Z空調で冷房運転をするタイミングと設定温度の目安
Z空調はダイキン製の埋め込み式エアコンに対して冷房運転なら設定した温度を下回ったときは停止または弱運転をする仕組みになっています
そのため、つけたり消したりをするよりは風量自動にしてつけっぱなしにしておく方が電気代が安くなります
とはいえ暖房も冷房をいらない季節はエアコンは停止した方が節電効果が高いので、エアコンは停止してしまいましょう
しかしエアコンは停止してもいいのですが、快適空間ココチEを停止してはいけないのでそこは注意しましょう
関東在住の1日家に人がいる家庭は7月~9月は冷房運転つけっぱなし
わたしたち夫婦は関東の田畑にかこまれた片田舎に住んでいる夫婦です、住んでいる地域によってエアコンをつける期間は変わってくると思うので参考程度にしてください
我が家の場合、エアコンは梅雨の季節が終わって暑くなってくる7月から夜は涼しいけど昼間はまだ暑さを感じる9月までZ空調の冷房運転をしています
冷房運転、風量自動にしているので涼しくなれば停止してくれるのでつけっぱなしにしていても電気代に負担はそこまでありません
Z空調で冷房運転する推奨設定温度は24~26℃
Z空調のエアコンで冷房のときに設定可能な温度は、18~32℃です。そのなかで推奨されている冷房運転の設定温度は24~26℃です
わたしたちが冷房運転をするときの設定温度は28℃です!
ちなみに環境省がクールビズで推奨しているエアコンの設定温度は28℃です。冷房運転をしているエアコンの設定温度は1℃上げるとエアコンの消費電力は約13%削減することができます
【関連記事】夏の冷房運転の設定温度の目安の温度は?
エアコンを停止している期間はココチEを停止しないように注意
我が家の場合は4月から6月までの間にはダイキン製の埋め込み式エアコンは停止しています。理由はエアコンがなくても生活できる温度を維持しているからです
ここで注意しないといけないことは、エアコンは停止しても大丈夫だけど快適空間ココチEは停止してはいけないということです
ココチEを停止してしまうとダクト内から床下までの空気が滞ってしまいます
特に床下の空気の循環が止まってしまうとシロアリやカビが発生してしまうリスクが上がってしまうので注意しましょう
ココチEの運転を停止するタイミングは、ココチEのフィルター掃除をしたり害虫の駆除剤を撒いたりするときです
- ココチEを停止させるときはどうすればいいの?
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ココチEの電源を付けたり消したりするスイッチがあります。詳しくは下のリンクから確認してください
【関連記事】ココチEのスイッチ(電源)について
- どうして害虫駆除剤を散布するときココチEを停止する必要があるの?
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ココチEに限らず、埋め込み式エアコンも停止する必要があります。特にバルサンなどは薬剤が機器に入ると故障の原因になるからです。
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Z空調の家は梅雨に湿度が高くなるのか
梅雨の季節は外の気温も低いため、エアコンを付けている季節ではありません。快適空間ココチEしか常時運転しておらず、室内は湿度が高くなってしまいます
Z空調のダイキン製の埋め込み式のエアコンには、推奨されている運転ではありませんが弱冷房除湿という除湿機能が備わっています。少し部屋の温度が下がってしまいますが湿度が気になる場合は除湿機能を使用することも検討しましょう
我が家は365日部屋干しをしている家庭なのですが、サーキュレーターを使用すれば洗濯物は梅雨の時期でも乾かすことができます
【関連記事】Z空調の家は湿度が高いのか?除湿機能について解説
Z空調の除湿機能の操作方法
ダイキン製の埋め込み式エアコンで除湿機能を使用するには、写真に赤枠で囲っている運転切換というボタンを押します
このボタンはふだんカバーで隠れている場所にあるので、見つからない方はカバーを下へスライドしてみてください
運転切換のボタンを押すと以下の通りにエアコンの運転が切り替わります
エアコンのリモコンの液晶部分を確認しながら、除湿モードになっているのか確認をしながら操作してください
湿度が気になるときには試してみてくださいね!
【関連記事】ダイキン製埋め込み式エアコンのリモコン操作方法
除湿機能が推奨運転方法ではない理由
Z空調の除湿運転は推奨されている運転方法ではありません。その理由は弱冷房運転を常にしている状態になってしまうからです
つけっぱなしの場合、推奨されている冷房運転をするよりも電気代が高くなってしまう可能性があります
除湿のためには除湿機能を使うのは良いですが、冷やすために除湿を使うのは違いますね
梅雨の時期の部屋干しはサーキュレーターがおすすめ
梅雨の季節はエアコンをつけていないので、梅雨の季節は室内は湿度が高くなってしまいます。そのためココチEのみの空気の流れだけでは洗濯物をしっかりと乾かすことは難しいです
サーキュレーターを併用することをすれば、我が家の場合は洗濯物をしっかりと乾かすことができているので梅雨の季節や冬の洗濯物が乾きにくい生地の服を着る季節は併用をおすすめします
部屋干しのときは部屋干し用の洗剤を使用すると臭いも気になりませんよ
【関連記事】Z空調の家で部屋干しをしても洗濯物は乾くの?
Z空調の冷房運転するときの吹き出し口のルーバーの向き
エアコンの冷房運転をするときは天井に空調した空気を這わせるイメージでルーバーの向きを設定します
冷たい空気は下に向かうので、空調した空気を上に向けて流すことで部屋全体に冷房した空気をいきわたらすことができます
普段生活している部屋は扇風機を併用すると設定温度が高くても十分生活できますよ
家族が揃うことの多いリビングには扇風機を設置することで、涼しい空気が循環して生活しやすくなります
エアコンの本体に温度センサーが付いているので、温かい温度が天井に溜まってしまうとエアコンが稼働し続けることにもなるので扇風機またはサーキュレーターを併用するのは節約にもおすすめします
【関連記事】Z空調のルーバーの向きの調整方法
Z空調の冷房運転は暑いのか
Z空調の家で冷房運転をしていると暑いという印象がある人もいます。実はこれは半分事実で、半分嘘ですね
リモコンで冷房運転で設定している温度にしているエアコン本体が設置されている部屋だけなので、吹き出し口だけがある部屋は外の温度に近づいてしまいます
特に日当たりの良い窓が多い部屋は夏は暑くなってしまいます
しかし冷房の設定温度を下げてしまうとエアコン本体がある部屋が寒くなってしまうので、わたしは扇風機との併用のほうが快適だと感じています
Z空調で設定した温度に部屋全体がなるわけではない
Z空調は少ない台数のエアコンで部屋全体を空調しているので、各部屋の細かい温度設定ができません
部屋全体を生活できる程度には快適にすることができますが、吹き出し口しかない部屋は細かな温度設定できないところがZ空調のメリットでありデメリットでもあります
我が家のエアコンは28℃設定にしていますが、日当たりの良い窓の多い部屋は真夏になると32℃まで上がってしまうことが多々あるので扇風機が必須の部屋です
日当たりの良い部屋は冬は温かい部屋になるので、何とも言えないです
扇風機で空気を循環することができれば、だいたい日中でも30℃くらいになります
我が家はZ空調の推奨している冷房設定温度よりも高く設定しているので、このような結果ですがもちろん設定温度を下げれば日当たりの良い部屋の温度ももう少し下げることができます
アクアフォームと二重サッシの効果で外気温は侵入しずらいが遮光カーテンは必須
パパまるハウスで建てた家は標準でアクアフォームで家全体を屋根裏から床下まですべて囲まれており、窓ガラスは二重でサッシも樹脂でできています
そのため比較的外気温には左右されにくい作りになっているのが特徴なのですが、日当たりの良い部屋はやはり日差しの影響を受けてしまいます
そのため日差しの暑さを回避するためにも、遮光カーテンは最低限日当たりの良い部屋だけでも必要だと考えています
窓に直接貼り付けることができる遮熱シートもおすすめですよ
室温を下げるよりも湿度を下げる見直しのほうが効果的
夏の気候というのは高温多湿になっています。外に出たときにまとわりつくような暑さを感じているかたは多くいると思います
もちろん冷房運転をすることでも除湿することができるのですが、室温を高めに設定しているとエアコンが運転していないタイミングもあると思います
そのようなときには、設定温度をさげるよりも湿度を下げることを視野に入れてみましょう
湿度がさがると、体感温度も下がるんですよ♪
Z空調のダクトはカビが発生しやすいのか
Z空調のダクトは寒すぎるような冷房運転をしていたりするとダクト内とダクトの外側の温度差の影響で結露が発生してしまいます
Z空調の家には屋根裏までしっかりとアクアフォームを塗布してあるので、一般家庭よりも屋根裏は暑くなりにくい傾向にあります
しかし外とは変わらない温度にはなっておりますので、温度差が激しく生じてしまいますとダクトの外側は結露してしまう可能性は大いにあります
ダクト内部の水分が気になる場合は、エアコン本体に備わっている内部クリーンモードを活用しましょう
【関連記事】Z空調のダクト内をカビさせにくくする方法
エアコンの内部クリーンモードは内部を乾燥してくれる機能
Z空調に取り付けられている埋め込み式エアコンには、内部クリーンモードという機能が備わっています
写真赤枠で囲まれている部分の内部クリーンというボタンを2秒以上長押しすると、冷房運転を停止したタイミングで自動でエアコンを120分間送風運転してくれます
エアコンを120分送風運転することで、エアコン内部やダクト内の水分を乾燥させてくれる役割をはたしてくれます
内部クリーンという言葉で間違えられやすいのですが、エアコンを掃除する機能ではありません
【関連記事】内部クリーンモードの設定について
カビが発生してしまう4つの条件
カビが発生させてしま要因は大きく3つあり、全ての原因が重なってしまうとカビが発生します。その3つの要因は以下の通りです
- 温度が20~30℃
- 湿度が70%以上
- ホコリなど有機物の汚れ
- 空気中に含まれる酸素
この内容を確認してみると、梅雨から夏の気候を考えるとカビ発生する要因ばかりなんですよね
なので、カビの発生が凄く気になる場合は湿度を下げることに注力することをおすすめします
また、ダクト内にホコリがあまり侵入しないようにこまめにエアコンのフィルター掃除をすることも大切です
【関連記事】ダイキン製エアコンのフィルター掃除方法を写真付きで解説
Z空調の冷房運転をしたときの電気代
こちらの画像は桧家住宅さんがZ空調の家でエアコンと快適空間ココチのみの電気代を一般家庭で調査したデータです
8月は外気温が1年のなかで高くなってしまう時期なので、夏の冷房運転のなかでは高い傾向にあります
我が家は冷房運転の設定温度を高めにしているから、もう少し安くなっているよ♪
我が家は屋根にソーラーパネルを取り付けているので、晴れている日の昼間のエアコンの電気代はまかなうことができています
太陽光発電を取り付けていると夏の冷房運転の電気代は安心できるところが魅力的ですね
昼間の電気代は太陽光発電の電気を使用できる
夏の冷房運転で特に電気代がかかるタイミングは日中の外気温が30℃を越えてしまっているころです
この時間帯は冷房の消費電力が大きく、室温が上昇してくると1kWhほど消費していることも度々あります
ですが日中の暑くなる時間帯は太陽光発電も3kWhほど電気を発電しているため、昼間の電気代は余裕で賄うことが可能です
【関連記事】Z空調と太陽光発電は相性がいいの?
Z空調の冷房運転についてのまとめ
夏はカビが発生しやすい要因が揃いやすいので注意
夏はカビが発生してしまう要因である湿度・温度・ホコリ・酸素の4つすべてが普通に過ごしていると全て揃ってしまいます
この中で1つでもカビの要因を解消すればカビは発生しないので、湿度にフォーカスをあてて湿度70%以下を保つことができる工夫をすることをおすすめします
日本の夏の気候は高温多湿であるので、まとわりつくような嫌な暑さは不快ですよね
暑さを感じる時は温度ではなく湿度を下げる
冷房運転をしていて、体感温度があまり涼しく感じない場合設定温度を下げる前に湿度を下げる方法を考えてみましょう
温度は同じでも、湿度を下げることで体感温度には違いが出てきます
湿度を下げるということはカビの発生を抑制することにも繋がるので、一石二鳥です
Z空調の冷房運転は風量自動でつけっぱなしがエコ運転
エアコンをエネルギー効率よく稼働させるためには冷房運転モードに設定したあと、風量自動にして運転をエアコンにお任せしてつけっぱなしにしておくことがもっとも効率よく運転する方法です
Z空調の冷房運転は、特に日当たり良好な部屋にエアコンの本体があるとエアコンが日中はフル回転していることもしばしばあります
そういう場合は夏の電気代が高くなってしまうこともあります。エアコンのフィルターを掃除したり、設定温度を高めに設定したりすることで電気代は削減できますが、電力会社の見直しをすることが電気代の削減にもっとも効果があるのも事実です
今の電気代に不満を感じているかたは、電力会社や契約しているプランの見直しをしてみましょう
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