Z空調とは桧家住宅が考えた独自の全館空調システムのことであり、第一種換気と熱交換器を兼ね備えたココチEと少ない台数のエアコンで空調をします
各部屋に少ない台数のエアコンの空調を供給するためには各部屋にダクトがつながっており、ダクトと部屋をつないでいるのは吹き出し口です
この吹き出し口には電力が通っていないため、手動で吹き出し口の角度や風量を調整する必要があります
この記事では吹き出し口の調整方法と155センチの私でも脚立などを使わなくても調整できる理由をお話します
- Z空調の吹き出し口の調整する方法と夏と冬の風向き
- 吹き出し口を完全に閉じてしまうと空気の流れはどうなるのか
- Z空調のエアコンを消すと吹き出し口の空気の流れはどうなるのか
- 吹き出し口や室外機からゴキブリなどが侵入する可能性
Z空調の吹き出し口は各部屋の壁の高い位置に存在しています
我が家の場合は2メートル程度の位置にありますが、ルーバーを調整するための棒があるので155センチの私でも簡単に調整することができます
ルーバーを調整することで風向きを変更することができることはもちろん、吹き出し口の開いている幅を変更することで風量の調整や停止することも可能です
この記事ではZ空調の吹き出し口の操作方法と夏と冬でどのように風向きを変更するのかを紹介します
Z空調の吹き出し口のルーバー調整は手動でおこなう
あなたはエアコンの風量や角度を変更するタイミングってどのくらいありますか?
我が家ではZ空調にする前にはほとんどエアコンの風向きを気にすることはなかったのですが、実は温かい空気は上へ冷たい空気は下へ溜まる性質があるので暖房と冷房で風向きを変える必要があります
ルーバーの風向きを変えるタイミグは年に2回ありますね
Z空調のエアコンは天井にありますが吹き出し口は各部屋の壁にあり、リビングのような大きめな部屋には吹き出し口は複数あります
吹き出し口は各部屋にありますが、エアコンと吹き出し口をダクトでつなげているだけの単純なつくりです
普通のエアコンであれば直接空調した空気を供給するのでエアコン本体でリモコンで簡単に風向きや風量を調整できますが、Z空調ではそれができません
Z空調の吹き出し口には動力源がつながっていないので、吹き出し口の風向きや風量は手動で動かす必要があるという手間があります
- 角度や風量などを調整するためのルーバー調整スティックがある
- ルーバー調整スティックで角度や風量を調整する方法
角度や風量の調整を簡単にできるルーバー調整スティック
Z空調の吹き出し口を調整するためには写真のルーバー調整スティックを使うと簡単に操作することができます
各部屋のルーバーの位置は天井の高さにも左右されますが、我が家の場合は床から2メートル程度の高さで180センチ以上の夫の友人は素手で調整することができていました
誰でも簡単に調整できるようにルーバー調整スティックはあるんだと思います
ちなみにわたしは155センチなのですが、ルーバー調整スティックを使うことで椅子にのぼったりもせずに調整が可能です
ルーバー調整スティックの先端には滑り止めのためにラバーが付いているので、力も必要なく簡単に動かすことができます
基本的にZ空調の家を新築で購入した家庭にはルーバー調整スティックは付属されていると思いますが、ヤフーショッピングのヒノキヤネットストアでも購入可能です
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ルーバーの調整スティックで風向きを調整する方法
Z空調のルーバーを調整するためには、基本的にルーバー調整スティックを使用します
調整する方法は、上の写真のようにスティックの先端の黒いラバー部分で角度を調整します
力は全く必要がないので老若男女も簡単にできますよ
夏は冷たい空気を上から流したいので天井に向け、冬は温かい空気を足元にも流したいので床にルーバーの角度を調整します
Z空調の冷房時と暖房時のルーバーの風向きの違い
Z空調のルーバーを調整するタイミングは暖房と冷房の運転を切り替えるときです
空調をするときには温かい空気は上へ溜まり、冷たい空気は足元に溜まってしまう性質を念頭に置いて角度を調節しましょう
空気の特性を知ると部屋への空気の流れを決めやすくなりますよ♪
夏の場合はエアコンで冷房をします。冷房をするときには足元だけ冷やすよりも上から冷たい空気を循環させたいのでルーバーの向きは天井に平行に空気が伝うように角度を調整します
冬の場合はエアコンで暖房をします。暖房をするときには、足元から天井まで温かい空気を循環させたいのでルーバーの向きは床に向けて角度を調整しましょう
- 夏に冷房運転をするとき
- 天井に平行に冷房が流れるような風向きにする
- 冬に暖房運転をするとき
- 床に暖房が流れるような風向きにする
冷房運転の向きは天井に這うような風向きで運転する
夏にエアコンで空調をするときには、暑い空気は上へ冷たい空気は下へ向かうので天井の方から空調するイメージで運転します
足元の方から空調してしまうと底冷えしてしまうこともあります
夏に効率よくエアコンで冷房運転するときには、天井のほうから空調をする必要がありますね
それでも足元に冷たい空気が溜まってしまうことがあるので、サーキュレーターや扇風機を併用して温度差のある空気層をかき回してしまうこともおすすめです
サーキュレーターや扇風機を選ぶときには、1時間あたりの電気消費量が少なく音が静かなDCモーターを選ぶこといいでしょう
\ あなたのお好みのDCモーターのサーキュレーターを選ぼう /
暖房運転の向きは床へ向けて足元を温めるイメージで運転
冬に暖房運転をするときには、暑い空気は上へ冷たい空気は下へ向かうので床に向けて空調をするイメージで運転します
天井にむけて空調をすると足元は冷たいままになってしまいます
冬に効率よく暖房運転をするためには、足元に温かい空気を流れるイメージで空調をする必要がありますね
Z空調は床下にも室内とほとんど同じ温度の空気が流れているので、床下に外気を流しているような建物よりも底冷えしないという特徴もポイントです
運転している間にどうしても温かい空気は天井に溜まってしまうので、冷房運転のときと同様にサーキュレーターなどを併用するのもおすすめです
吹き出し口のルーバーをしめるとダクトまでで空気の流れが止まる
我が家はZ空調で25坪の平屋なのですが、合計で10ヶ所の吹き出し口があります
- 玄関 1個
- リビング(キッチン含む)3個
- ウォークインクロゼット 1個
- 個室×3 3個
- 脱衣所 1個
- パントリー 1個
我が家は部屋の扉を開けっ放しにしているし、玄関はリビングの目と鼻の先にあります
空調しなくてもよくない?という場所はやはり現れるもので、玄関とウォークインクロゼットの吹き出し口は閉めている状態にしています
吹き出し口を閉めることでどんな効果があらわれるのかというと、開いている吹き出し口の風量が全ての吹き出し口を開いているときよりも上昇します
エアコンから出る風量は設定のままなので開けている吹き出し口の数でも風量は変化しますね
しかし気を付けるべきことは部屋の扉も吹き出し口も閉めてしまうと、その部屋の空気の流れが停止してしまうので換気することができなくなってしまいます
換気ができなくなってしまった部屋は湿度がたまりやすくカビが発生しやすくなる可能性があるので注意しましょう
エアコンを停止してもココチEの空気は流れ続ける
Z空調は第一種換気と熱交換器のついた快適空間ココチEとダイキン製エアコンで成り立っている独自の全館空調システムですが機器は独立しています
そのため春や秋などエアコンを停止したい季節は、エアコンを停止することは可能です
24時間換気システムは基本的に停止しちゃだめだよ!
ダイキン製のエアコンは停止しても問題はないのですが、快適空間ココチEはダクト内から室内はもちろんですが床下の空気の流れも担っているので掃除のときを除いて基本的に停止してはいけません
24時間換気システムを停止したままにするとどうなるのかというと、古い空気が停滞してしまうことになるのでカビやダニが発生してしまう可能性が高まります
またZ空調の家の断熱材にはアクアフォームを使用しているので、空気の流れが停滞し続けてしまうとシロアリの原因にもなるので注意しましょう
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吹き出し口からゴキブリなどが侵入する可能性
エアコンがゴキブリの侵入経路になるということは1度は聞いたことがあるのではないでしょうか
エアコンからゴキブリが侵入する経路は冷房や除湿をしたときに発生する水を排水するドレンホースです
ドレンホースは室外機と一緒についているものなのですが、そもそもZ空調は少ない台数のエアコンで空調をしているので各部屋にエアコンをつけている家庭よりも侵入しずらいです
またZ空調の家は窓を開けなくても24時間換気することができるので、換気のために開けた窓から侵入するリスクも軽減することができますよ
ダクト外部が結露して天井裏がカビてしまうと、ゴキブリの発生の原因になる可能性があります
気を付けるべきことは、エアコンで夏に低い温度で冷房しすぎてしまうとダクトに結露が発生してしまいダクト内にカビが発生してしまうことがあります
カビが発生する環境はゴキブリも住みやすい環境ということなるので、注意が必要です
24時間換気をエアコンを使わない季節も運転し続けることでダクトには空気が流れ続けているので、室内にいるゴキブリが吹き出し口から侵入する可能性は少ないと考えられます
Z空調の吹き出し口についてのまとめ
Z空調は少ないエアコンの台数で家全体を空調する独自の全館空調システムのことで、各部屋にはエアコンをダクトと吹き出し口で各部屋につないで空調を供給しています
吹き出し口の角度は調整することができて、夏と冬で風向きを変更することで空調のエネルギー効率を高めることができることが可能です
また吹き出し口はあるけど空調する必要のない部屋というのも家庭に存在することがあると思いますが、そういうときには角度を1番上まで上げることで吹き出し口を閉めることも可能です
必要のない吹き出し口を閉めることで、同じエアコンとつながっている吹き出し口から供給される空調を強くすることができます
- 吹き出し口はエアコンとダクトにつながっていて空調は各部屋に供給してる
- 夏と冬で吹き出し口の角度を手動で変更することでエネルギー効率を高められる
- 必要ない吹き出し口を閉めることで他の吹き出し口からの供給量が上げられる
吹き出し口はエアコンとダクトに繋がっていて各部屋に空調を供給できる
Z空調の吹き出し口はダクトでエアコンと直接つながっており、各部屋にエアコンからの空調をすることができます
エアコンの台数が少ないのにも関わらず家全体を空調できるのは、空調した空気をエアコン本体から直接排出するのではなくダクトを通して吹き出し口から排出するからですね
ダクトの設計は桧家住宅が担っており、できる限り短いダクトにするために下がり天井になっているところもちらほらありますがエネルギー効率を高めることに一役買っています
夏と冬で吹き出し口の角度を手動で変更することで効率よく空調できる
一般的なエアコンの空調でも同様ですが冷房するときには上から冷やし、暖房は足元から温めることで上手に空調することができます
しかしZ空調の吹き出し口は電気が通っていないので、手動で動かす必要があります
吹き出し口は壁の高い位置にあるので素手で操作するのは180センチ以上の方じゃないと難しいと思いますが、身長が155センチの私でも何かに登らずに変更が可能です
155センチの私でも簡単にルーバーの調整ができるのは、手軽に角度を調整することができるルーバー調整スティックがあるからです
ルーバー調整スティックは調整するときに強い力も必要ないのもポイントです
不要な吹き出し口を閉めるとほかの吹き出し口からの供給量が上がる
25坪の平屋には吹き出し口が合計10ヶ所あり、ここを空調しなくていいからほかのところをもっと空調してほしいというところが出てきたりもします
我が家も玄関やウォークインクロゼットは違う部屋とかなり密接につながっているので吹き出し口から空調しなくてもある程度の温度を保つことが可能です
それなら普段生活をしている時間の長いリビングや寝室などに空調を回したいという気持ちもでてきたりしますよね
そういうときには必要のないと感じた吹き出し口は閉じてしまうのも1つの手段です
ただし吹き出し口を閉じて部屋の扉も閉めてしまうと空気の流れが止まってしまうので、部屋の扉は開けっ放しにしておくことをおすすめします
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