オール電化の場合、1番電気代が高くなりやすいのが冬です
なぜかというと、エコキュートでお湯を作ったりエアコンで室温を暖めたりするのは夏にお湯を作ったり冷やしたりするのよりも温度差がひらいてしまっているからです
わたしたちはZ空調のオール電化に住む前は団地住まいをしていたのですが、初めてのオール電化の冬の電気代にドキドキしていたので公開しようと思います
我が家は日当たりの良い関東の平屋住まいだよ!
- Z空調オール電化に住む夫婦の冬の実際の消費電力と電気代
- Z空調の電気代は高いのか
- オール電化の場合向きあう必要のあるエコキュートについて
我が家はエコキュートで2人が湯船に浸かり、シャワーを浴びていてZ空調は18℃設定で暖房運転を24時間付けっぱなしにしています
エコキュートやZ空調、照明やIHなどすべての消費電力から計算した冬の1ヶ月あたりの消費電力は570kWhでした
我が家は1kWhあたり30円の電気代がかかるので、冬の電気料金は平均的に17,120円かかります
Z空調を利用している家庭の平均的な冬の電気代について
YouTubeの動画で桧家住宅の近藤さんが話している通り、Z空調は24時間メンテナンスや掃除のタイミングを除いて基本つけっぱなしにして使用します
わたしたちもいま住んでいるZ空調平屋の電気代がどのくらいかかるのかドキドキしていました
今回実際わたしたちが住んで使用した消費電力と電気代とZ空調の家に住んでいる400件の電気代の実証データを確認してみましょう
- Z空調家庭の1年を平均した電気代は1ヶ月あたり約15,000円程度が目安(関東の場合)
- 桧家住宅が集めたZ空調のみの33件の電気代の平均は冬に月9,319円(12~2月)
- Z空調の家は断熱性・気密性が高くエアコンから各部屋のダクト長が短いからエアコンのエネルギー効率が高い
桧家住宅が調べた1年を平均した電気代は1ヶ月あたり約15,000円
桧家住宅がZ空調を取り付けた家400件から電気代のデータを1年間収集して実証データを出した結果、1年の電気代を月に平均すると14,879円という調査結果が出たそうです
これは春夏秋冬通しての平均なので、もっとも電気代がかかる冬は平均の電気代を越えると考えられます
総務省が一般家庭を対象に調査した電気代よりもZ空調の家で実際に測定した電気代のほうが冷暖房を24時間付けっぱなしにしているのに約2,000円安いというデータがでたのは大きなポイントだと思います
冬のZ空調のみを使用した電気代の平均は1ヶ月あたり9,319円
桧家住宅がZ空調を使用している33件の家庭からZ空調のみの電気代のデータを集めました
HEMESというシステムを導入した家庭にSDカードを利用してZ空調のデータのみ回収したそうです
この調査は首都圏の関東の方のデータだそうですが12月~2月の冬のZ空調のみの1ヶ月あたりの電気代は9,319円ということがわかりました
ちなみにZ空調に使用する消費電力は家全体の33%程度が目安といわれています
月に平均したZ空調の電気消費量はおよそ202kWhで年間を通すと2,430kWh使用するという記載がありました
【参考】Z空調スペシャルサイト
全館空調のZ空調の電気代が安い3つの理由
全館空調なのにZ空調はどうして電気代が安く運転することができるのか。その理由は主に3つありますので紹介します
【Z空調の電気代が安い3つの理由】
- ココチEで室温に近づけてから空調しているから
- 気密性・断熱性の高いアクアフォームを使っているから
- エアコンから部屋までのダクトの長さが短いから
特にココチEは24時間エアコンをつけない季節でもつけっぱなしにする必要がありますが、室内の温度が換気をしているのに外気温に引っ張られていない印象を大きく感じられました
それでは電気代が安い理由について詳しく紹介していきましょう
ココチEが第一種換気と熱交換器を兼ね揃えているから
Z空調の電気代が安い1つ目の理由は、快適空間ココチEで外気温を約80%室温に近づけてから取り入れてくれるからです
快適空間ココチEとは第一種換気と熱交換器を兼ね揃えた機器のことで、冬に外が0℃だったとしても室温が20℃だった場合は外気を16℃にしてから室内に取り入れることができるんです
設定温度と外気の温度差を減らすことができるので電気代が安くなります
Z空調といえばエアコンってイメージが大きいですが、ココチEとエアコンの相乗効果はとても大きいと実際に住んでみて感じました
アクアフォームを使ってることで室温を保ちやすい
Z空調の電気代が安い2つ目の理由は、気密性・断熱性の高いアクアフォームを使用しているからです
アクアフォームとは、上の写真の天井から壁・床下にかけて白く吹き付けられているモコモコとしたウレタン素材のもののことです
ウレタン素材のアクアフォームには3つの特徴があります
【アクアフォームの3つの特徴】
- 気密性・断熱性が高い
- 自己接着度が高い
- 屋根の基礎も断熱することができる
気密性・断熱性が高いうえに自分でくっつこうとする力が強いので、台風や地震などの揺れで断熱材がはがれ落ちるという可能性はすくないです
屋根裏から床下までもアクアフォームは吹き付けることが可能なので、床下も室内に近い温度を保つことができていて床の冷えが起こりにくいところも特徴の1つです
【関連記事】
エアコン本体から各部屋の吹き出し口までのダクト長が短い
Z空調の電気代が安い3つ目の理由は、エアコン本体と各部屋の吹き出し口をつなぐダクトを短くしていることです
桧家住宅の社長である近藤さんがYouTubeで話していたのですが、近藤さんが住んでいた全館空調の家を施工しているとき大変そうな工事を目の当たりにしたそうです
例えるなら家全体がタコの足でおおわれているような長さだったそうです
ダクトが長いということは部屋に送り込むための力が必要になってしまいますね
その施工現場をみた思いから、近藤さんはZ空調のダクトを短くできるように家の設計とダクトの配置を考えて最小限のパワーで動かすことができるようにしています
ダクトを短くするために、下がり天井になっている場所もありますが住んでみて困ったことはありません
Z空調オール電化の冬の消費電力と電気代の実際のデータ
わたしたちはオール電化Z空調の平屋の家で関東に暮らしています
住んでいる地域がプロパンガスの地区だったので、オール電化を備えることが決まっていたので太陽光発電も設置しています
今回はもし2022年現在、東京電力で電気を購入していたらどのくらいの電気代がかかっているのかというコンセプトで公開しようと思います
これは太陽光発電で発電した電力や消費電力を確認することができるナビフィッツが示している消費電力のデータを参考に算出します
関東の二人暮らし夫婦のオール電化の冬の電気代の平均は17,000円
わたしたち夫婦の二人暮らしでガス使用しておらず、熱源も電気を使用するオール電化です
ナビフィッツで確認した実際の消費電力からわたしたちがもし東京電力からすべて電気を購入している場合の電気代を算出してみましょう
わたしたちは昼でも夜でも同じように電気代がかかるプランを現在契約しているので、1kWhあたり26円の電気代に再エネ賦課金が3.36円で合計30円くらいです
2021年12月 | 540kWh | 16,200円 |
2022年1月 | 621kWh | 18,630円 |
2022年2月 | 551kWh | 16,530円 |
合計 | 1,712kWh | 51,360円 |
平均 | 570kWh | 17,120円 |
上のグラフが実際のわたしたちがエコキュート・IH・Z空調・照明などすべての消費電力から算出した冬の1ヶ月あたりの電気代とその平均です
わたしたちが二人暮らしで使用した電力の冬の電気代は1ヶ月あたり平均17,000円程度でした!
我が家ではZ空調は最低限に暖房運転をしていて、設定温度は18℃にしています
お風呂には冬は毎日浸かっているので、エコキュートの電気代は高くなってしまいますね
Z空調の電気代は冬に高いと言われる理由
Z空調の電気代は夏の電気代よりも冬の暖房運転のほうが高くなってしまう傾向にあります
なぜ冬の暖房運転のほうが高くなってしまうのかというと、外の気温と室内温度の温度差が原因です
夏の場合は35℃の外気温に対して、Z空調の推奨している25℃で冷房運転をした場合その温度差は10℃です
しかし冬の場合は0℃を下回りマイナスまで関東でも早朝は到達してしまいます
外気温が0℃だった場合、Z空調が推奨している20℃で暖房運転をした場合はその温度差は20℃以上あることになってしまいます
冷たい水を沸騰させるより常温の水のほうが沸騰するのが早いのと同じだよ!
設定温度に室内温度が到達するまでがもっとも電気代がかかるので、温度差がひらくということはエアコンに使用する電気代すなわちZ空調の電気代が上がってしまう理由になるのです
二人暮らし平屋のZ空調だけの電気代を算出してみよう
Z空調に使用する電気代は家全体の電気代の33%程度だと桧家住宅のホームページに記載されていました(参考 桧家住宅のホームページ)
それではその情報と我が家の消費電力から算出した電気代からZ空調だけに使用している電気代はどのくらいなのか目安を算出したいと思います
Z空調だけの電気代というのはダイキン製の埋め込み式エアコン2台と快適空間ココチE(HE1EV1)の電気代を指しています
【Z空調だけの電気代の算出方法】
冬の電気代1ヶ月あたりの平均×33パーセント=Z空調だけの冬1ヶ月あたりの平均(目安)
それでは上の計算に当てはめて、我が家のZ空調だけの電気代目安を計算してみましょう
【Z空調だけの電気代算出してみた】
570×0.33=188.1(1ヶ月あたりのZ空調だけの消費電力)
188.1×30=5,643(Z空調のみ電気を購入した場合の電気代目安)
計算してみた結果、我が家の消費電力から考えられるZ空調のみの暖房運転の電気代は1ヶ月あたりおよそ5,643円ということがわかりました
我が家は関東住まいで、Z空調の暖房の設定温度も18℃と低く設定しているので平均を下回っている結果となりました
実際は太陽光発電があるので電気代はもう少し安く済んでいます
やはりソーラーパネルはつけてよかったと思います
冬のエコキュートの電気代は夏よりも高くなってしまう
オール電化の場合、Z空調の電気代以外に忘れてはいけないのがエコキュートの電気料金です
冬は気温が低いので、エコキュートに保管されている常温の水は夏よりも低くなってしまいます
温度が低い水を夏と同じようにエコキュートで温めるためには温度差があるので、電気代が冬のほうが高くなってしまいます
- エコキュートの電気代は冬は水温差で高くなってしまう
- 冬は配管凍結対策のために浴槽に残り湯を残す必要がある
- 加湿のためにも残り湯を置いておくと乾燥対策につながる
冬のエコキュートが高いからと節約のためにシャワーを浴びるかたもいるかもしれないのですが、Z空調の場合乾燥対策のためにお湯を張りっぱなしにしておくことがおすすめです
またエコキュートの配管は冬になってしまうと凍結の可能性がありますので、自動で水を通してくれるシステムを有効的に活用しましょう
【関連記事】
エコキュートは夏よりも冬のほうがお湯にするのに電気代が高くなってしまう
エコキュートの電気代は冬がもっとも電気代が高くなってしまいます
なぜ夏よりも冬のほうがエコキュートの電気代が高くなってしまうのかというと、常温保存している水の温度が気温の影響で低くなってしまうからです
Z空調などのエアコンと同様、温度差がひらいたものを温めたり冷やしたりするには電気代が高くなってしまうことは仕方のないことですね
冬の配管凍結対策のために湯船には水を張りっぱなしにする
エコキュートを使用している家庭では、お風呂の銀色の丸い部分よりも10センチほど残り湯または水を入れておく必要があります
浴槽に残り湯をはっておくことで、銀色の部分の浴槽アダプター(循環口)から外気温が4℃以下になると自動で配管に残り湯を循環してくれます
残り湯を循環させることで、配管の凍結を防止することができるよ
エコキュートがもしも凍結してしまった場合、基本は蛇口でお湯を出している状態で溶けるのを待つ必要があります
どうしても早く溶かしたい場合は配管にタオルをかけてぬるま湯をかけることは問題ありませんが、熱湯をかけてはいけません
熱湯をかけてしまうと配管に対しての温度差の負担が大きく、破裂してしまう危険性がありますので注意しましょう
残り湯を湯船に残すことで冬の乾燥対策につながる
Z空調の家は冬に乾燥しやすいのは、実際に暮らしてみて感じてきました
冬の乾燥対策として一番効果を感じられたのは、お風呂の残り湯をそのままにして蓋と扉を開けっ放しにすることです
お風呂に入浴したあとの浴室にはたくさんの湿度を含んだ空気がありますので、換気扇を停止して開けっ放しにすることで乾燥対策に大きな効果があります
これは桧家住宅の社長もおこなっている乾燥対策だそうです
乾燥対策の方法について詳しく知りたいかたはしたの記事を参考にしてください
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コメント一覧 (2件)
はじめまして、我が家もZ空調で平屋の
2人暮しです。因みにZ空調は1台ですか?
コメントありがとうございます。Z空調はココチE(第一種換気)が1台とダイキンのエアコンが2台設置されています。
平屋でZ空調の家の2人暮らしというのはとても親近感が湧きますね♪